たとえば被災初期段階には「すぐ食べられる食品」が求められます。調理が一切不要で、パッケージを開ければすぐ食べられる上、味も食感も備わってくるような食品が、危機的環境下で体力はもちろん、精神力をも維持させるのです。そうした意味からパンは、最もニーズの高い主食分野の備蓄食品といえますが、保存加工にもまして本体品質の劣化抑制が難しく、備蓄品といえば乾パンやマフィンなどの一部にかぎられていました。
ロングキープブレッドはコッペパン。長年の研究による製法で、その本来の味とふんわりとした食感を維持したまま5年間の長期保存が可能です。エネルギーは100g当たり444kcalの高カロリーをもち、アルミ包装でゴミも少なく、備蓄用食品としての要件を完全に備えています。
製品名 | ロングキープブレッド(長期保存パン) |
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原材料 | 小麦粉、大豆粉、植物油脂、砂糖、フードスターチ、液糖、増粘多糖類、 パン酵母、食塩、VC(原材料の1部に小麦、大豆を含む) |
包装形態 | レトルト袋 縦280×横130(mm) 材質:PET・アルミ・ナイロン・PP |
梱包形態 | ダンボール(50袋入) 509×359×196(mm) 重量約5.5kg |
栄養成分(100g中) | エネルギー 444kcal/ たんぱく質 10.9g 、脂質 13.9g 、炭水化物 69.0g 、ナトリウム 220mg |
賞味期限 | 常温で5年 |
賞味期限設定根拠
虐待(加速度)試験 | 38℃で2010年11月1日~2012年3月13日(517日間)保管 アレニウスの式により3.8倍の期間(1964日、5.3年)に相当 |
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保存試験・無菌試験 | (財)日本食品分析センターによる検査 (第11101667001-01号、第12038733001-01号) 保存試験:35℃ 平成22年10月12日~平成22年10月26日 検査結果 一般生菌数 300以下 |
定量分析 | 38℃で2010年11月1日~2012年3月31日保管 pH 5.9 / 酸価 1.1 / 過酸化物価 0.5 |
官能試験 | 38℃で2010年11月1日~2012年3月31日保管 色・味・風味・食感・外観いずれも正常 |