風水害について

2014年7月3日

typhoon

風水害の基礎知識


6月から10月にかけての前線ができやすい時期には素早く気象情報を仕入れることが大切です。
大雨や洪水の注意報・警報が出たら、集中豪雨の可能性を考慮し、避難対策をしましょう。
梅雨や台風襲来時の雷が鳴ったり、どしゃぶりの雨が続くような時は要注意です。
避難するタイミングを逃さないためには、いかに素早く危険察知をし避難するかという事が肝心です。
正確に気象情報を確認することで台風や豪雨の被害は、最小限にとどめることが可能です。
日常的に、気象庁の警報や注意報などに注意して、いつでも適切な対応をこころがけましょう。
そのためには、注意報、警報の違いや天気予報における雨や風速、台風の規模の表現を知る事が大切です。
以下に天気予報でよく耳にする「予報用語」の詳細を記載しましたので、ご参考にして頂ければと思います。


■警報と注意報
・大雨注意報
大雨によって浸水災害や土砂災害などが起こるおそれのあるときに注意を呼びかける予報です。
・大雨警報
大雨によって重大な浸水災害や重大な土砂災害などが起こるおそれのあるときに警戒を呼びかける予報です。


※大雨注意報・大雨警報の発表基準
大雨注意報・大雨警報は、1時間雨量、3時間雨量及び土壌雨量指数
(雨による土砂災害発生の危険性を示す指標で、土壌中に貯まっている雨水の量を示す指数)
を指標として、発表されます。


■雨量と風速
▼雨の強さと想定される被害
・1時間の雨量(ミリメートル)が10ミリメートル以上~20ミリメートル未満の場合
天気予報上の表現:やや強い雨
想定被害:地面からの跳ね返りで足元が濡れる。長く降り続くときは要注意。

・1時間の雨量(ミリメートル)が20ミリメートル以上~30ミリメートル未満の場合
天気予報上の表現:強い雨
想定被害:傘をさしてても濡れる。側溝や下水、小さな川があふれ、小規模のがけ崩れが始まる。

・1時間の雨量(ミリメートル)が30ミリメートル以上~50ミリメートル未満の場合
天気予報上の表現:激しい雨
想定被害:側溝が溢れ道路が川のようになる。
山崩れ、がけ崩れが発生しやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要。

・1時間の雨量(ミリメートル)が50ミリメートル以上~80ミリメートル未満の場合
天気予報上の表現:非常に激しい雨
想定被害:水しぶきで視界が悪くなる。地下に雨水が流れ込む。土石流が発生しやすくなる。

・1時間の雨量(ミリメートル)が80ミリメートル以上の場合
天気予報上の表現:猛烈な雨
想定被害:大規模災害が発生する恐れが強い。厳重警戒が必要。

▼風の強さと想定される被害
・平均風速(メートル毎秒)が10メートル以上~15メートル未満の場合 天気予報上の表現:やや強い風
想定被害:風に向かって歩きにくくなる。取り付けの不完全な看板やトタン板が飛ぶおそれ。

・平均風速(メートル毎秒)が15メートル以上~20メートル未満の場合
天気予報上の表現:強い風
想定被害:風に向かって歩けなくなる。転倒する人が発生し始める。ビニールハウスなどが壊れ始める。

・平均風速(メートル毎秒)が20メートル以上~25メートル未満の場合
天気予報上の表現:非常に強い風(暴風)
想定被害:しっかりと姿勢を維持しないと転倒する。風で飛ばされた物(小石など)で窓ガラスが割れる。

・平均風速(メートル毎秒)が25メートル以上~30メートル未満の場合
天気予報上の表現:非常に強い風(暴風)
想定被害:立っていられない。屋外での行動は危険で、樹木が根ごと倒壊するおそれ。

・平均風速(メートル毎秒)が30メートル以上の場合
天気予報上の表現:猛烈な風
想定被害:家屋の屋根が飛ばされる。木造住宅は全壊のおそれ。

▼台風の大小の区分け
・天気予報上の表現:大型(大きい)
風速15メートル毎秒以上の半径(キロメートル)は、500キロメートル以上~800キロメートル未満。
・天気予報上の表現:超大型(非常に大きい)
風速15メートル毎秒以上の半径(キロメートル)は、800キロメートル以上。

▼台風の強さの区分け
・天気予報上の表現:強い
最大風速(毎秒)は、33メートル以上~44メートル未満。
・天気予報上の表現:非常に強い
最大風速(毎秒)は、44メートル以上~54メートル未満。
・天気予報上の表現:猛烈な
最大風速(毎秒)は、54メートル以上。

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