土砂災害について
2014年8月7日
台風や、特に近年ではゲリラ豪雨によって、土砂災害への懸念が高まっております。
そのため今回は土砂災害についてのコラムを書きたいと思います。
土砂災害の主な種類
土砂災害は主に下記の3つに分かれます。
1.土石流災害
2.地すべり災害
3.がけ崩れ災害
日頃から出来る土砂災害への心構えと対策
・土砂災害の多くは大雨が原因で起こるため、1時間に20mm以上、または降り始めてから100mm以上の雨量になったら注意が必要です。
・日頃から土砂災害が起きやすい危険箇所や避難場所を調べておきましょう。(詳細は後述)
・土砂災害が発生する前には前兆現象が起こることがあるので、普段から気を見逃さない様にしましょう。
(詳細は後述)
1.土石流災害
■土石流とは
・谷や山の斜面から崩れた土や石、砂などが梅雨時期の雨や台風による大雨による水と混じり合い
大きな塊となって谷を削りながら規模を増し一気に下流へ流れ落ちる現象です。
そのスピードは時速40~50kmにも達する。(市街地を走る自動車と同じくらい)
・多くの土石流は雨を引き金として起きます。長雨や大雨で危険だと思ったら早めに避難する必要があります。
(前述の1時間に20mm以上、または降り始めてから100mm以上の雨量)
・土石流は上流部で発生することが多いので、山麓まで到達するのに数分、時間がかかる場合が多いため
前兆現象に注意し土石流の発生をいち早く察知すれば、避難する事が可能です。
・土石流は一度発生したら、2度3度と襲ってくることがあるため
安全が確認されるまで絶対に家に戻らないことが重要です。
■前兆
・渓流内で石が転がる音がする。
・雨が降り続いているのに渓流の水が急に減る。
・川の水が急激に濁る、または木が流れてくる。
・山鳴り、地鳴りが起こる。しかし、雨音や雷により音がかき消される場合があるので要注意。
2.地すべり災害
■地すべりとは
・比較的緩やかな斜面において地中の粘土層などに「すべり面」が形成され
その上にある地塊(土砂・岩塊)が大雨などにより地下水の増量に伴い重量増加を起こし不安定化し
最終的には地層中に形成された「すべり面」を境に、地塊がゆっくりと動き出す現象です。
・地すべりには地質と地下水が密接に関係しているため降雨や雪解けにより地下水が増量すると地すべりが発生しやすくなります。
・前兆現象を見かけたら市町村や県の関係機関に連絡して早めの避難を行って下さい。
■前兆
・山腹や道路に亀裂や段差が生じます。
・今まで、わき水がなかった所から急に水がわき出す。
・地鳴りがする、樹木に傾きが生じる。
・急に井戸水が濁る。池や沼の水位の急変。
3.がけ崩れ
■がけ崩れとは
・急な斜面の地中に浸透した水分が土塊の不安定化を引き起こす。または岩塊の風化に伴う緊縛力の低下に伴い
弱くなった斜面が地震や豪雨により突然崩れ落ちる現象です。
明瞭な「すべり面」を持つ地すべりとは区別されます。
・そのスピードは「地すべり」とは比べ物にならない程早く
時には逃げる時間がないほどであり、またその崩落の規模によっては強い破壊力のため悲惨な災害につながる場合もあります。
・一般的ながけ崩れの場合であっても崖際から土砂が届く距離は
崖の高さの2~3倍にもなる場合もあり、崖際でないからと言って油断は禁物です。
・地震や大雨の後は崖崩れが起きる可能性が高まるため、むやみに崖に近付かない様にしましょう。
■前兆
・斜面にわき水が発生する。
・パラパラと小石が落下する。
・斜面がふくらむと共に亀裂が発生する。
まとめ
これらの土砂災害は、主に雨によって引き起こされます。
精度が上がってきたとは言え地震と同様に、ゲリラ豪雨はまだ、完全には予想が出来ません。
自治体からの避難勧告により突然の避難生活を余儀なくされた場合に、
いつもと同じ食卓の味が味わえるNV食品が少しでも不安を減らす手助けになれば幸いです。