帰宅困難を少しでも困難じゃなくするには?

2015年3月17日

帰宅困難者

はじめに

先日、スタッフが電車で通勤している際に、人身事故によって電車の運行が止まってしまいました。
乗り換え駅までは3駅程でしたので、ただ待っているよりは・・・と考え3駅ほど歩きました。
同様の考えの人多くいた様で、線路沿いを大勢の人が歩いており
4年前の事を思い出しました。
そこで、少しでも帰宅困難者になった場合の助けになればと、今回のコラムを書く事にしました。

帰宅困難者とは

災害の影響により交通機関が途絶した際に、
自宅が遠距離であるため、初めから帰宅を諦めた「帰宅断念者」と、
帰れると判断して徒歩で帰宅しようとする「遠距離徒歩帰宅者」の両者を併せたものを指しています。
内閣府中央防災会議によると、
成人でも自宅までの距離が10キロを超えたエリアから帰宅困難者が現れ始め
1キロ延びるごとに全体の1割が脱落、20キロ以上でほぼ全員が帰宅困難者になると統計上おおまかに定義しています。

足元

長時間の歩行を妨げる大きな問題は脚部に蓄積するダメージです。
ダメージの大きい・小さいは、半分くらいが、靴で決まるため
職場にスニーカーを常備出来ればベストです。
ただ、スニーカーと言っても軽さだけを追求するべきではありません。
これは、軽さを追求したゆえに薄くなり、長時間の歩行によって足の裏が痛くなるという事もあります。
重要な点は重さよりも自分の足にフィットしているかどうかです。

自分の足に合った靴を選ぶポイントはいくつかあります。
1.立ったときに体重が靴にまっすぐ載っている感覚がするかどうか。
2.歩く際に横に靴の履きジワが入るものがいいとされております。
(ななめに履きジワが入るものは、自分の足のに合っていない可能性が高いため。)

上記を押さえて妥協せずに自分の足にあった靴を探しておくことが望ましいですね。

しかし、スニーカーがあればいいのは間違いないのですが普段これを持ちあるくことや
常備しておく事が難しい場合は
靴ずれ防止パッドや、柔らかいインソールなどでも多少はダメージを軽減する事が出来ます。

フィジカル

普段からジョギングやウォーキングをしておくことも効果的です。
同様に減量も重要です。なぜなら体重はそのまま関節へのダメージの大小に影響します。
また、体を柔らかくしておくことも有効です。これはダメージを吸収し怪我をしにくくするという面もありますが
歩幅を大きく取れますし、足の裏を全面使えるようになり地面からの衝撃を分散させやすくなります。
長時間の歩行により筋肉疲労がたまって来てからが、体の硬い柔らかいの差が出てくるようです。

水分補給

長時間の歩行を行う上で最も避けなければならない事は脱水です。
脱水症状に陥ると瞬く間に体力が奪われてしまいます。
脱水は時に、喉の渇きというかたちでは表出せず疲れとしてしか認識できない場合もあります。
この段階で水分を補給しないと、胃が何も受け付けなくなり水さえ飲めなくなったりする状況に陥る可能性もあります。
これを防止するためには、定期的に時間を決めて、必ず水分を摂取する様にするといいでしょう。

ルート情報

現代では、直線で自宅に帰ることはまず不可能です。
道に沿って進んだり、もちろん道路が寸断されている等の状況によっては迂回する場合もあります。
見当違いの方法に進んで、無駄に体力を消費しないよう
モバイル機器や、ラジオ、自治体の情報を参考にする事が重要です。

まとめ

ただ歩いて帰るというだけでも
なかなか色々な準備や心構えが必要なのですね。
どれについても言える事ですが、やはり普段から非常時を想定して、
出来る事を行っておくのが大切なのかも知れませんね。

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